14 女の性 中村みづえ

 

14 女の性

中村みづえ

「好みにあった男をあたしは…」

 

 

 

父親が三番目の結婚相手に

選んだのが

遊郭の娘だったお母さんだった

みづえさん

 

美人だったおかあさんは

「女はきれいでなければいけない」と

思い込んでいて

 

みづえさんに呪文のように言い続けた

 

あなたは不器量なんだから

勉強しなさい

結婚なんてできないわ

 

そうか

不器量だと結婚できないのね

結婚できないとセックスもできないね

 

猛勉強して

大学を卒業したみづえさんは

セックスをしてみたいと思う

 

そのためには結婚しなくっちゃと

結婚相手を積極的に斡旋してくれる寺に行き

 

一か月間の修行の後に

見合いをして二か月後には

スビート結婚をした

 

結婚をして

セックスをしたら

子どもが欲しくなった

 

やがて 子どもが生まれて

ハタと思った

 

私 好きな人との

セックスをしていない

 

やがて年下の男性と

食事をする仲になり

セックスをしようと迫ったが

拒否されたけれど

 

やっぱり

好きになった人とセックスをしたい

 

自分の父親が

たくさんの女とセックスをしたように

女の私だってしてもいいんじゃないか

そう 考えている一方で

 

出産と育児は

自分にとって

セックス以上の喜びを与えてくれたと語る

 

 

 

 

 


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