37 鳶職人

モリオカセイゾウさん(1915年生)

 

戦争中 軍艦に乗っていたモリオカさんは

機銃で背中を撃たれ

海に放り出された

 

 

気がつくと台湾の病院にいた

半身不随の病院暮らしのなかで

終戦を迎え

帰国する

 

身体は少しずつ回復して

鳶職人になって

働いている

 

自分の家は

近くにあり

母も妻も息子夫婦もいるけれど

年に10日くらいしか

帰らない

 

ひとり暮らしの方が

性に合っているからだという

 


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