41 石屋

イズミカズオさん(1915年生まれ)

 

山から切り出した

石を削って

灯籠や墓石を彫る

 

 

仕事を始めた頃は

すべて手作業だった

 

終戦後は

粉を作る挽き臼や

餅をつく石臼を作った

 

二宮金次郎像も作った

 

景気が回復してくると

灯籠や墓石の注文が増えたけれど

 

機械彫が浸透してきて

石を切り出していた山には

大きな穴が空いた

 

外国の石を使うようになり

やがて

彫られた灯籠や墓石が

輸入され

 

石屋の仕事は減るばかりだ

 

 


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