60 郵便局員

エザワコウイチさん(1932年生まれ)

 

戦時中

中国に渡った

エザワさん一家だが

 

現地で父親が亡くなり

帰国した

 

持ってきた

僅かな荷物が

神戸港で灰になった

 

無一文のはだか一貫になった

エザワさんが向かった

職業安定所で

郵貯局で働き始める

 

 

当時はパソコンはもちろん

電卓もなく

 

すべての計算が

算盤で行われていた

 

時代と共に

コンピューターが台頭し

計算は算盤でなく

機械がやるようになった

 

すると

働く人は

機械に振り回される

 

動かない

紙が詰まる

パンチカードを入れ間違える

 

そういうことを繰り返すうちに

機械は進化し

やがて

人間の仕事を奪っていく

 

働くってなんだ?

エザワさんは仲間たちと

組合活動を始める

 

 


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