クロイワ ショウヘイさんさん(1904年生)
20歳の時
身体ひとつで上京してきた
クロイワさんは
ボロ屋の仕事を始めた
ひと山いくらでぼろ布を買い
素材別に仕分けて
問屋に売る
クロイワさんの目は確かで
きちんと仕分けされているので
評判がよかった
やがて終戦を迎え
日本はモノ不足になり
クロイワさんが
買いためていたボロ布が
貨幣よりもモノを言い
地方の特産物と交換できた時代があった
時代が落ち着いてくると
洋服を中心に扱うようになり
中古衣料問屋の先駆者になった