「教育困難校」
教師なら一度は体験すべきと思う
社会科 ナカオカ先生(37歳)
高校の偏差値による輪切り入試で
「低辺校」が生まれた
96%超えの高校進学率の
一番下にある底辺校の生徒は
すでに小学校で落ちこぼれになったまま
中学生になり 高校生になる
九九ができない
漢字が読めない 書けない
社会の仕組みがわからない
中学生時代までは
クラス内でコンプレックスを
感じていた子供たちが
底辺校に入ると
仲間が増えて息がしやすくなる
先生が先生でいられない
底辺校に勤務する自分を
ナカオカ先生は
本国召還を待つ
植民地の官僚のようだと言う