山村留学
山村留学は
ひと月のうち3週間は
農家で暮らし
残りの日数を母体である「センター」での
共同生活だ
泊っている農家には
数人の年の違う子どもたちが
きょうだいになり
農家の父さんと母さんと一緒に暮らす
子どもたちは行った先の
農家の子どもだから
もちろん その家の手伝いをする
地域にはいろいろな祭りがあり
「鳥追いの日」はなにより楽しかった
子どもたちが歌を歌いながら
一軒一軒を回ると
お菓子や果物やお金をくれる
↑
ハロウィンみたいだ
東京に戻って困ったことは
水道の蛇口から出てくる
水が飲めなくなったこと
↑
冷蔵庫で冷やした
一日経ったものを飲んでいる
今 セリちゃんは
東京の小学校に通っているけれど
卒業証書は
山村留学先のものがいいと言う