障害児の男の子の
母親だったレイズさんは
新聞の小さな記事を見つけた
風船を膨らますと
声帯が強くなると書いてあった
男の子は
声が出なかったら
毎日 風船を買って
膨らましては割るという
遊びを始めた
すると男の子が
話せるようになった
それから
レイズさんは地域新聞に
広告を出して
障害児を持つ家庭と
交流を始めた
ささやかなこの試みは
地域活動の連鎖を
起こした
そんな男の子が
成長し
脳の障害も大きくなった
手術をすれば10%成功すると
言われたけれど
しなかったので
亡くなった
わかっています
でも
死ぬ権利だってあるでしょう