ヨーロッパ最前線

 

1939年

ドイツがポーランドを

侵攻し始めたという

ニュースを聞いたのは

彼が14歳の時だった

 

ねえ ボブ

あなたも戦争に

いくようになるわよ

 

その言葉を聞いた時

戦争に参加するということは

すごいことだと考えた

 

やがて彼は

軍隊の歩兵部隊に入隊し

戦闘部隊に配属されるや否や

戦争の最前線に立たされる

 

前線では

人が死んでいくのが日常だと教えられ

恐怖心に襲われる一方で

 

自分は正にここにいる

歴史の一部になっていると思うと

興奮することもあった

 

 

やがて

戦闘参加の命令が下りたが

その時 彼は 風邪をひいて

参加できなかった

 

同じ部隊の18歳の少年は

みんな戦死した

 

 

 


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