ドイツ戦に送られた彼の
中隊長はこう言った
味方の死体をかたづけろ
敵の前にさらしてはいけない
兵隊たちは即席の担架を作って
さっきまで一緒に戦っていた
仲間の死体を
部隊に近い場所に運んだ
その晩みた夢は
死人の表情
死人の皮膚の色
・・・怖い夢だった
翌日も同じことを
する予定だったが
敵の砲撃が激しくなったので
中断せざるを得なかった