真冬の側道で眠る時の
仲間がいた
ふたりは毎晩
眠る時
身体をぴったりと
互いにつけて
眠った
寝具代わりの
オーバーコートも
ふたり分だから
暖かかった
ある晩
寒くて 目が覚めた
抱き合って眠っていた
仲間がいなかった
翌日も
その翌日も見つからなくて
アメリカに帰った後
いなくなった仲間が
戦場で餓死したときかされた