捕虜用の兵舎には
すでにイギリス人がいた
かれらは
軍服を脱いで平服で暮らしていた
英国用の郵便サービスがあり
洗濯屋まで用意されていた
兵舎暮らしが長い彼らは
窓にカーテンをつけたり
脱走問題委員会や
苦情処理委員会を立ち上げて
今の生活のなかで
変化と楽しみをみつけていた