戦争が始まると
いろんな手で兵士が集められた
身体が動ける男であることが
入隊の条件で
そこにだけ「人種差別」がなく
白人も黒人も同等に
採用された
たくさんの知り合いの息子たちが
死んだ
生きて帰ってきたものの
一生治らない傷を負って帰ってきたものもいた
戦争が始まると
ロスアンジェルスの人種差別感覚が
薄らいでいくのが わかった
肌の色と骨格は違っていても
自分たちは
ナチスと戦う自由主義国家の
連合軍のひとりだ
軍隊では
肌の色が異なる人たちの
友情があちこちで
生まれた
そう言った意味では
あの戦争は
多民族国家の
アメリカにとって
「よい戦争」だった