第二次世界大戦以前に
アメリカは大恐慌に
陥っていた
モノはなく
町中に失業者があふれていた
戦争が終わると
アメリカの物質環境は
一変した
人々はみな豊かになり
冷蔵庫のなかに
モノが詰まっていた
明るくて
陽気なアメリカの時代がやってきた
けれど
それが戦争の代償だとしたら
人々はあまりにも
多くの生命と生活と信念を
支払い過ぎた
わかっていることは
戦争が終わってよかったことは
国と国との殺し合いがなくなったこと
戦争を始めなければ
殺し合いをしなくてよかったこと