日本人学生 戦争の自覚

 

戦争が始まって

知人や親せきが戦地に赴く時

 

送り出す側にいた人たちは

ニコニコ笑いながら

軍歌を歌った

 

 

空襲がまだなく

戦争がどういうものか

誰もわかっていなかった

 

なにしろ

日本軍は勝ち続けている

その最後尾で

それぞれの力を発揮すれば

 

日本軍の勝利は

より確実で

勝利の日は

より近づいてくる

 

彼はそう思った

 


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