フランクフルトの街に爆弾を落とし
戦争が終わった後
エディはジャーナリストになった
仕事でフランクフルトに行った夜
オペラ座広場には
霧がかかり
風が吹いていた
ここは
俺が爆弾を落とした場所だと
気づいたのは
広場がオペラ座の
川下にあったからだ
風は焼け焦げた匂いを
たしかに 孕んでいた
エディの酔いは一気に醒めて
薄気味悪さと
落ち着かない気分に
覆われて
逃げるように宿に戻った