ウッドさんは
ロンドンで生まれ育った
バレリーナだった
結婚をし娘を産んだ後も
バレリーナとして
舞台に立てる環境が
整っていた
母親が孫の子育てを
全面的にみてくれていた
戦争が始まると
バレエ公演はなくなり
ウッドさんは生きることだけで
精一杯になった
戦争は6年で終わって
英国は戦勝国だったけれど
配給と節約の時代は
その後も続き
元に戻ったとウッドさんが
感じられたのは
10年経った後だった
戦争で夫を亡くしたウッドさんは
バレリーナに戻ることが
できなかった