鳥の羽の下 空襲のなかの暮らし

3人目の子どもができた時

ウッドさんはひとり言った

 

どうぞ神様

もし私たちを爆弾で殺すなら

今みんな一緒に

夜のうちに死なせてください

 

 

ふたりの子どもなら

身体に覆いかぶされば

一緒に死ぬこともできる

一緒に生き延びることもできる

 

でも3人は

私の身体では覆えない

 

そんな時

ひなを抱く親鳥を思った

 

親鳥は

自分の羽の下に

収まるだけのひなしか

産まないのかもしれない

 

 


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