冬場の食べ物は
オート麦だった
オート麦は馬に与える食料として
栽培され
保存していたものだった
冬に食べられるものは
オート麦だけだった
だから
夏が待ち遠しかった
朝起きて一番に考えたことは
今日はどこかでなにか
食べるものが見つかるかもしれない
道端に芽吹いた
雑草でさえ
人々の貴重な食糧になった
夏はいい
オート麦以外の
食べ物がある
夏が永遠に続いたらいいのに