ハンリーさんの親友が
亡くなったのは
12月15日
その日は一年に一度
必ず やってくる
12月15日になると
ハンリーさんは
考える
俺は彼の軍靴を履いて
戦友の家に来たのではなかったのか
戦友の代わりに
戦友の幸せを
横取りしたのではないか
なにより
あの時 戦友が死なず
俺が死んでいた方が
よかったのではないかと