事業家として成功した
リーさんは考える
スーパーマーケットを始めたのは
第二次世界大戦が始まったころ
人々は仕事もなく
米国は不況にあえいでいた
その後 多くの
軍需産業が増えて
米国は好景気へと舵をきった
モノは増え
モノを求める人は増え
商売は順調に推移した
リーさんたちにとって
戦争ははるか遠くで起きていることに過ぎず
身内の身を案ずることも
戦死者の霊を慰めることもなかった
戦争は実態のないもの
そういう時代だった