静養中もリチャードさんは
カメラを手放なさなかった
マンダレーでは
一日中 踊っている女の子を撮った
あんた
何やっているの?
そう言われることもあったけれど
「何かを撮り続けること」が
その頃のリチャードさんの
日々の使命だった
いつも銃とカメラを
持ち歩いていたが
リチャードさんは銃を撃つ代わりに
カメラのシャツターをおしていた