ババ姫

「告別式には
行かないけれど、
通夜には行く」

母が言うので、
じゃあ、
浜松駅から
タクシーを拾って、
迎えに行くよ
と言ったら、

「家に戻って、
着替えたい」

言い張る。

すると、
時間がかかり、
私はそんなに
早くは着けない。

タクシーに
長く待ってもらうわけにも
いかない。

う~ん

こういう時に
トシミチくん!!

電話をすると
快諾。

昨日の
16時少し前に、
「これから
新幹線に乗ります」
と電話をしたら、
「おばさん、
着替えるの
止めたって、
言っているけれど
いいの?」

え、
は、
そう、、

別にいいよ。

結局、
トシミチくんは
家と母の施設を
二往復して、
私を浜松駅まで
迎えにきてくれて、
斎場まで母と私を
送り届けてくれた。

いつものことながら、
世話になった。

ありがとう
ございました。

それにしても
母の姫君ぶりは
相変わらずで、

まあ、それに
振り回されてきたのが、

父と
私たち子供と
トシミチくん
なのだ。

かお


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