かかとを鳴らして握手を求めた 死のキャンプ

彼らが法廷に入ってくると

何人かのドイツ人が

傍聴席から立ち上がった

 

そのうちふたりは

かかとを鳴らして握手を求めた

 

 

一方で 彼らが視界に入ると

背を向けるドイツ人もいた

 

裁判が始まると

ゲーリングは大きな毛布を背中に巻いて

坐り直して頭を垂れると

ずっと眠っていた

 


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