キレない姉ちゃん

藤沢の弟を
見送って、
しばらくしたら、

母の従兄弟の家から
電話が入った。

四十九日の
法要があるという。

私がお通夜、
藤沢が葬式
手分けして行った家。

ここは長男様の
出番でしょう。

しばらく
来ていないから
頼んでもいいわよねと
電話をした。

「俺は無理だな
近いふたりで
やってくれや」

そりゃ、沖縄に比べれば、

藤沢も
東京も
浜松に近い。




ちょっと
キレ始めて、
ガァっと
言いそうになって
止めた。

この年齢になって、
姉ちゃん面したって、
嫌な思いをするだけだ。

「わかった。
私が出るからいい」

「おう、頼むな。」



いやいや、
私は
大人だ。


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