同じ頃 別の米軍部隊も
それぞれの方法でロシア兵と
会うことができていた
それはまさしく 快挙 でもあった
エルベの誓いが大々的に取り上げられて
ふたつの国はこれで戦争が終わる 終わったと 信じた
今でも ジョセフさんが大切にしている書籍がある
紋章で飾られた表紙にはこう書かれている
「ヤンキー 赤軍と会う」
ジョセフさんにとっての「反核の日」は
紛れもなく4月25日だ
その日になると
ジョセフさんは橋の上に立ち 声をあげる
敵も味方もわからないなる戦争
硬くなった人の死骸が材木のように積み上げられる戦争
そのバカバカしさの代償は幾多の人々の生命
戦争は始めてはならない
続けてもならない
ただただ一般市民だけが犠牲になる