1940年はひとときの
平和があった
ウッドさんにも
バレエを踊れる機会があり
海辺の行楽地で踊った
公演後
英仏海峡をみつめた
すばらしい日で
海は穏やかだった
戦争が起きていることが
信じられなかった
こんなにも
自然は豊かで美しいのに
なぜ人々は
戦っているのだろう
殺し合いをしているのだろう
戦争ってなんなのだろう
ウッドさんは
穏やかで優しい海をみながら
ふたつの現実が
この世に存在していることが
理解できなかった