アールさんと大統領が会った翌朝
新聞の見出しには
「米国大統領が
チャーチルとスターリンに会う」と
大々的に報じられていた
その時の黒人差別問題は
米国にとって些細なことで
第二次世界大戦のどちらかに
参加すべきか大統領自身が
悩んでいたのだ
小事より大事を片づけるのは
トップとしての優先にあった
構成雇用促進委員会の名称は変わらなかったが
任務が変わり
アールさんは委員会の委員から外された